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蓋然性

ときどきわかりにくい言葉に出会います。
たとえば、さっきであった「蓋然性」という言葉もそのひとつ。
なんだよ「蓋然」性って?偶然とか必然とかとどう違うわけ?

...と思って調べてみた。無知だから調べる、これ重要。
以下はそのメモです。結果としてはprobability(可能性)、というか「それっぽさ」「確からしさ」といったところでしょうか。

(以下goo経由大辞林第二版による)
「蓋然性」そのものを調べると

蓋然性:〔probability〕事象が実現されるか否か、またはその知識の確実性の度合。確からしさ。数学的に定式化されたものを確率と呼ぶ。プロバビリティー。
とあります。なんだかわかりづらいですね。

で、「蓋然」ということばについて関連する語も含めて見てみると、

必然:必ずそうなると決まっていること。それ以外になりようのないこと。
蓋然:ある程度確実であること。
偶然:何の因果関係もなく、予測していないことが起こること。思いがけないこと。
になるようです。わかった気がしてきました。

「蓋然率」という表現もあり、「確率」と同義らしい。確率の定義の方にprobability(可能性)と蓋然性の文字が見えます。

ほかにも

蓋然論(probabilism):絶対確実な知識はありえないから、蓋然的な命題で満足しなければならないとする見解。
蓋然的:ある程度確実であるさま。そうであろうと思われるさま。
必然的:必ずそうなるさま。当然そうなるさま。)
などとありますね。ふむふむ。

「蓋」という漢字を使っているのは、「広く見てみると」ということなのではないかと想像します。
(貧しいことに手近に国語辞典や漢和辞典がありません。あとで調べておきます。)


cover

というわけで、漢和辞典や国語辞典を手にとってみました。

そもそも「蓋」っていう字は常用漢字表にはないようです。で、概要とか概論とかの「概(おおむね、大体、あらまし)」と同じと考えるといいみたい。「蓋」を含むことばとしては、天蓋(天井だと思ってました、違うみたいです。例えばベッドの上についている屋根みたいなのも天蓋だそうです。)、蓋世(はじめて知った言葉です。「天下」みたいな感じ)、無蓋車(屋根のない車、無蓋貨車など石炭を積んでるようなイメージでしょうか、ま、オープンカー?)などがあります。

「けだ(し)」と読むと聞いたことがあるなぁという感じがします。

蓋し:<副>次に述べる判断は十中八九まちがいがないだろうという主体の見込みを表わす。〔成人男子の用語〕「-〔=思うに〕最適任者というべきだろう、-〔=確かに〕名言だ」(三省堂『新明解国語辞典第五版』)

こんなところでどうでしょう?
ここまでの説明は十分に蓋然性のあるものになっていたでしょうか、とかいえば当たってるのかな?

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コメント (5)

「蓋」よく使いますね。
「実行行為とは、構成要件結果発生の高度の蓋然性を持つ行為である」とかね。
「蓋し」も、よくつかいます。
むかしの判例とかによくでてきますよ。

szk:

ふむ。

画数の多い文字って書ききる間に想像力がふくらんでよいです。慣れてなかったり急いでいると、めんどくささとのトレードオフだけど。

こういう言葉って、知ってれば勝手がよくて便利だけど、だんだん使う人や場所が限られてきて、結果「なんだか難しい言葉リスト」入りしちゃってる。知ってる人と知らない人で距離が出てくる...今回はそんなことを考えながら調べてみました。おす。

(そろそろ英検の季節でございます。)

szk:

あ、「実行行為とは、構成要件結果発生の高度の蓋然性を持つ行為である」ってのは、「わかってやってる」ってことなのかな。

処理に時間がかかった。
自動処理だけど。

>「わかってやってる」ってことなのかな。

「わかってやっている」=「故意」
とは、別に処理します。
行為の客観的な危険性。みたいなものかな。
「過失犯」にも「実行行為」はあるので。

いまちょうど、
被告人が殺意を否認しているときに
客観的にどんな状況がそろえば「殺意」が認定できるか
という勉強をしています。

>知ってる人と知らない人で距離が出てくる

いま、特に法律用語でホットな問題だよね。
僕らもいやがおうでも無関係ではいられません。
法律家も一応がんばってるということで、
もし手に入るなら平成7年に口語化される前と後の刑法を読み比べてみるとおもしろいかも。

szk:

>行為の客観的な危険性。みたいなものかな。
>「過失犯」にも「実行行為」はあるので。

勉強になります。おす。

「結果的に法律違反となる確率の高い行為」ってことかな?
(いや、あんた、そこでそーしちゃったら、人死んじゃうでしょ、みたいな)

>被告人が殺意を否認しているときに
>客観的にどんな状況がそろえば「殺意」が認定できるか

故意か過失かを見極めるのは、たしかに大変そうです。しかも、どこまでも現実的な話ですな。
今まで以上に密度の濃い時間をすごせているのではないかと思います。ご苦労様です。

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2004年05月08日 11:00に投稿されたエントリーのページです。

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