『オランダの光』という作品を見ました。
オランダ絵画の持つ光の描写にせまるドキュメンタリーです。
「そっか、だからあの作品が好きなんだな」などと考えるきっかけを得ることができました。個人的には、画家が光を積極的にコントロールしようとしているところが魅力の源泉なのだと思いました。
「窓から景色を見る」という表現が作品中にもありましたが、光とそれによって映し出される世界を、ちょっとした工夫でより印象が深くなるための工夫(それが事実そのものの描写ではなくても)が絵の中にあるのだな、というのがとりあえずの結論です。画家たちは独特の地理・気候条件によってめまぐるしく変化する光の向こう側に自分の思い描く光の世界を固着させようとしたのではないかと。
さて、作品そのものだけでなく、監督やカメラマンのインタビューとかも見所です。DVDというメディアのよいところは、この手の映像特典が付いてくるところですね。勢いだけの映画に副音声でおしゃべりが入っていてもつまらないけれど、今回の作品などは二度三度と楽しむことができます。
「再生する」というリニアな操作感を超えた設計をしてくれると、もっと面白いんだけどな。再生環境を選ぶし、時間や人手や金銭面でのコストに見合わないとかいう理由で無理なんだろうな。まだそういうのは同じキャラクターを利用したアクションゲームなどのコンテンツ二次利用(マルチユース)に限られてしまうわけだ。
オランダも昔から行きたい場所です。
ハイネケンが好きって理由だけじゃないですよ:-)