Wozが取り組んでいたのは、電子迷子札の開発でした。
なんにでもつけられる個体識別装置、を小さく大量に安価に供給できるようにしたいってことかしら。たとえば、ペット、子ども、家具、車(バイク、自転車、船...)、ランドセルなどにくっつけたり、宅配便、引越し荷物、倉庫、出席確認、遊園地、でつかったりするのかな。
彼の会社Wheel of Zeusのpress releaseによれば、今日発表のようです。woz.camも混んでるみたいでつながらない。
「名札(迷子札、ヘルメットのシール)」ってもっと注目されてよいメディアだと思ってきた。
塾講師のアルバイトでは、いつも白衣に名札をつけている。お好みで色をつけたりシールを貼る講師がいる一方で、講師選択において重要な情報らしく、偶然担当した生徒が名札をちらりと盗み見ることもある(ばれてるよ。こっちもそれとなく見やすい角度にしてみたりして)。僕みたいに自分専用の名札ホルダを自費購入して利用してるひともいる。
海外ではscottの存在がニュースサイトに取り上げられていた。他人との接触面が増えるためか、話しかけてもらったり名前を覚えてもらったりするそうだ。そういえば小学生っていまも名札つけてるのかな。むかしは裏に10円玉いれてたけど、いまは何分しゃべれるんだか。ケータイ持参の時代ですもんね。
日本の文脈では、ココセコムとか、GPS機能つき携帯電話ですか。盗難車や盗難バイクの発見、セールスパーソンやドライバーの位置や経路情報の管理に活躍中なようです。登場時には、現金輸送者を追跡しアジトをつきとめる刑事たちの姿を思い出したものですが、同様に「徘徊老人」ってすごい四字熟語を広めたという点でも印象深いです。
ウォルマートのRFID実験中止にからめて書いたエントリーでもふれたように、身の回りのものはいいけど、距離がはなれると、監視されてるとか処分しきれた気がしない、という問題も生じるように感じています。
ペットや就学前の子ども、高齢者(も含めちゃえ)、自家用車等に対して、事前に危険を回避し、不安を解消していく目的で利用されるという形態に落ち着くと思います、とりあえず5年くらいかけて。その後、皆が許せば、小型化や省電力化の技術発展もあり、いろんなところに知らずに入り込んでくるのでしょう。
その時、「迷子」は貴重な存在になるのかもしれません。