わすれがちなものが「愛」というやつなわけです。
どこにでもあるのですが、きわめてローカルな自分単位の問題でもあり、そのかたちも人それぞれに多様に存在します。自分を backup してくれたり、 buckle-up されて身動きが取れないこともあるでしょうが、これに左右されているという点は無視できません。
映画 Love Actually はその点で、みどころのつまった作品でした。
ロンドンを主な舞台にして、オムニバスというよりはコラージュと呼べばいいのでしょうか、複数の話が同時並行的に展開します。レイモンド・カーヴァーの作品をちりばめてできた『ショート・カッツ』(1993、ロバート・アルトマン監督)のように、登場人物はどこかでつながりをたもったまま話が進んでいきます。
すべてがハッピーエンドとはいきません。結果のでないままの恋もあります。でも人生は続くのです。そうです。なにがなんでも人生は続くのです。