目利きのすすめ、みたいな本です。
前半は眼力の重要さについての説明、後半は評価が抽象的にならないための方法を紹介している。もちろんこの方法に限らないが、様々な人物や作品を自分のなかで相対的に位置づけていくことが、本人の眼力養成につながると考えればよいだろう。その点では同じ著者の『偏愛マップ』にも通じる。他の人と互いに公開すればコミュニケーションのきっかけとしても有効だし、『会議革命』も起こるかも。『自分のスタイル』を持つことにつながるとも言えるわけだ。
さまざまな人物像を含む作品を読むことで、自分が引き上げられる快感を得たいなら、質に限らず量も大切だ。没頭することで、自分の位置が以前と変わっているからだ。加えて次にどこへ向かうべきかをさぐる嗅覚がものをいう。これも眼力だろう。
blogって、そんな面でも効果的な仕掛けです。ついついリンクが増えてしまったり、自分を振り返ってみたり。
「がんりき」や「がんりょく」で変換できるが、最近の女性誌なんか見ると「めじから」でもいいのかな。