『グッバイ・レーニン』を観た。
ひたすらに泣ける話でもひたすらに笑える話でもなかった。でもよい作品です。
東西ドイツ統一による急激な世界の変化。ところが発作で倒れていた母はそれを知らない...。目覚めた後もショックを与えないように、あの手この手で嘘をつき、当時の東ドイツを演出することに全力をつくす息子アレックス。だが実は母にも家族には言っていないことがあり、話が予想外の方へ進みだす。って感じの話です。
このような話はそのままではないとしても実話としてありそうだ。もちろん世代によっては当時の記憶などないだろうが、このような「もっともらしさ」を備えた作品はそのままで充分に説得力を持つ。それだけに終りの方が、おだやかすぎることもあり、後味が薄くなっているところが残念か。
それにしても、時代考証の人、御苦労さまです。トラバントとかはまだ僕にもわかるけど、コーヒーの銘柄とかピクルスの瓶のラベルデザインとか、懐しさをもって見る人もいるんだろうなぁ。でも、例えば統一後の医師の机の上にはラップトップが登場したり、とか、ちょっと早すぎるかもしれない、ってところもある。ちょっとだけね。
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強烈な親子愛!
けっこう内容の深い作品です。
(おまけ)
映画監督(?)を目指す男がアレックスにビデオを見せるシーンで来ていたTシャツって『マトリックス』のあれだと思うんだけど、わざとなのかな。
じゃぁ、デモで息子を見て倒れたのは、すでに我が子があちら側へ行きかけているのを知ったからだったのか。