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年寄りの病気

バイト先のビルには駅前だからか病院が複数入居しています。

で、年寄りはなんで病院に通うのかな、とか気になるわけです(よく会うからバイアスがかかっているのかもしれませんが)。自分の足で来れるだけ、知り合いに会える場所があるだけ、自慢話でも愚痴でも話すことがあるだけ、いいのかもしれません。

でもなんだか不健康な感じがします。今後定年になる世代が予備軍として大量に控えている日本では、医療費負担などの問題も含めもっと真剣に考えられてよい問題です。今後のことを想像すると支える側としては頭が痛いです。

予防医学に対する理解が広がるのは当然のことです。それに加えて、自分の身体や性格とその背景の関係に目を向けることが、高齢化社会先進国である日本にとっての課題(チャンレンジ)であると思います。

現状ではいろんなもの(たとえば健康診断や身体測定や学力試験や性格テスト)それ自身が目的化しすぎていますが、成績や評価だけが大事なのではありません。行動や考え方の修正につながらなければ自己満足や不安を生むだけです。

クセを(正しく)知っていることで防げる事故や失敗は少なくありませんし、うまく使えばより効果的な結果を出せるはずです。「見ないできた(避けてきた)部分」に原因があったり、勝手な思い込みで治る機会を、すっかり無駄にしているように思います。積み重なって利子までついている人もいます。

やはり甘えや平和ボケが蔓延しているといった方がよいのでしょうか。それとも単にさみしい人が多いのでしょうか。バスや電車も病院みたいだな、と思うときがあります。さてどうしたらよいもんかな、と考えています。

おまけ:
最初に書いたことの背景には、早朝に目覚めてしまったり、話せる話題が限られていたり、認知レベルの低さやデザイン上の問題なども当然あるでしょうね。

「癒し」のまなざし―中川米造対談集
中川 米造
福村出版 (1989/03)

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2005年11月14日 23:00に投稿されたエントリーのページです。

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