ひっそり日本でも発売されていた『ウェザーマン』を見ました。
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予告編からはもう少しコメディ調の作品を予想していました。でも実際のストーリーは再出発というのがテーマなのでしょうか、中年男性の葛藤やさみしさが細かく描かれています。
全体的にどんよりした天候のまま話が続きます。舞台はシカゴ、季節は冬。決して土砂降りや快晴ではないものの、そのまま最後までその調子です。意味を読み取ろうとすれば、真夏や真冬の設定よりも主人公の心情を表しているような気がします。
同時に親子、転職、離婚などの現代社会的なトピックも含みつつ、喜劇でも悲劇でもない方向に話が進んでいきます。主役のニコラス・ケイジが演じるのはお天気キャスターという珍しい役柄。本当にいそうな感じでバランスよくこなしています。
ということで誰にでもとは言いませんがお勧めです。
おまけ:
個人的にはそれ以上に、マイケル・ケインの抑えた演技がなんだか笠智衆みたいで印象に残りました。すばらしい。ちなみにマイケル・ケイン作品では「サイダーハウス・ルール」もいいんですが、「デンジャラス・ビューティー」の美容コンサルタント役は素敵です。最新作"Children of Men"という作品ではまたすっかり別の顔です。やりますねえ。