« デパートの範囲 | メイン | うじゃうじゃ人が »

保坂和志さん新刊着

保坂和志さんの『カンバセイション・ピース』が届いた。表紙がとってもよい。さっそく読みはじめる。

記憶やリアリティの特性にふれようとする箇所が多い。登場人物や展開もよいが、こうなのではないか、という世界の見方についての提案めいた部分がもっとも興味深いのだ。保坂さんの作品はどれも表紙からしてよいが、表紙からして実感があるのだから。

読者としては、それをたのしみに確かめながら読んでるようなところがある。単なる話を聞いてもどうも思わなくて、結果として引き起こされるものによって、評価が決まってくる。感動とか驚きとかでもいいけど、そうそう、そうなんだよねー、ってのも効果バツグンだ。そこんところが今回は多いのだ。

読み進むのが楽しみである。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://s26k.jp/mt/mt-tb.cgi/38

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

About

2003年08月11日 03:11に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「デパートの範囲」です。

次の投稿は「うじゃうじゃ人が」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.34