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覗き穴として

DVD『π』を見ました。

ちょっと期待しすぎたのかもしれませんが、個人的にはいまひとつでした。陳腐な感じがして。あ、音楽がいいですね。あと関係ないけどマックスに言い寄ってくる女性がライス長官に似てます(わざと?)。

216桁の数字がどれだけえらいのかは知りませんが、般若心経を思い出します(266文字だそうです、っていうかそれで仏教バージョンとか作れそうw )。つーか、神様は10進数を使うのか。それも含めて謎だ。

謎を解明するために結局計算機とか薬とかに頼ることになります。脳を直接いじって幻覚が見えたりするのも、ロボトミー手術とその背景にある研究を連想させます。で、なんというか失敗、みたいな。それでも「ふつのひとのふつーのせいかつ」には関係ない訳ですが。

ストーリー的には結局はハードウェア的にもソフトウェア的にも主人公の限度を超えてしまった、ということでしょうか。最後のシーンも、考えるのをやめたというよりどこかが壊れてしまい、考えられなくなった、ということだと思います。

おまけ:
あの、自分を映すステディカム(撮影は大変そう)の視点って誰の視点なんでしょうね。神か自分の内面か、それとも単なる演出上の工夫なのか。どちらにしても作品中に何度か出てくる覗き穴みたいなものに見えてきました。覗いているのか覗かれているのかはわかりませんが(それで思い出しましたが『マルコビッチの穴』は普通に面白いですね)。

π(パイ)
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2005年12月17日 23:00に投稿されたエントリーのページです。

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