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2003年07月 アーカイブ

2003年07月07日

はじめてみる

BLOG はじめます。

2003年07月08日

le tour

100周年のツール・ド・フランスが開幕した。

あいかわらずのスロースターター、アームストロングの5連勝に期待がかかる。なんだか大人になったウルリッヒあたりといい勝負を見せてほしい。本音はやっぱりパンターニ、なんだけど、今年も出てないのだ。がっくし。

2003年07月09日

勉強の副産物

CNET Japanで連載中のblog「梅田望夫・英語で読むITトレンド」を読んでいる。少しづつでも英語を読む量が増えてきたし、シリコンバレーや米国の動きが見れるという点で、毎日の記事は、そのリンク先の英文も含めて最近の楽しみだ。

海の向こうから届く梅田さんの記事は、NIKKEI Netの時から気になっていて、『シリコンバレーは私をどう変えたか』(2001、新潮社)には、いくつもページが折ってある。松本孝志さんの表紙もお気に入り。

もちろん、英語のリソースなどどこにでもあふれているのだが、それだけに適切なガイド役の必要性もあがるというものだ。梅田さんはぼくにとって信頼のおけるガイドになっている。英語や知的格闘の世界を案内してくれる。

っていうか、このblogをはじめたのだって、梅田さんの連載による影響は大きい。英語力以上に中途半端な自分の現状をすこしづつ前向きなものにしていけたら、いい。効果アリだ。

繰り返すというのが勉強の鉄則だが、加えて楽しさや興味による強化も有効だ。このblogのように、副産物としての効果も期待できる。今後どれだけの記事にふれ、どのような考えや経験を持つことができるのか、しばらく続けてみたい。

静けさの価値

グループワークやミーティング、課題を解いたり教えたり、無駄話や携帯電話、最近の図書館はみんなそれぞれ忙しい。図書館というのは静かさの代名詞としてはすでに通用しないのかと考えさせられる。その一方で、だーれもいない、めったいにいない空間で、蛍光灯のジーッという音を聞きながら、イスを動かすにも気をくばるような時間を過ごすのはよいものだ。

今日は後者の図書館へ行き、久しぶりの感覚を味わった。

筒井康隆だったろうか、あらゆる時間と空間に広告があふれる未来で、お金を出して静寂のつまったレコードを買い求めるという小説があった。静けさが特別なもの、というのはいつの頃からなのだろう。

希少なものに価値は生じるが、誰もがそれを必ずしも欲しがるわけではない。静けさはどうなんだろう。いま、欲しがってくれる人はどれぐらいいるんだろうか。どれほど「未来」に近付いているのだろうか。

時間がかかるね

blogを(見、のちに書き)始めて、ウェブを見てる時間が確実に増えてる。これって「インターネットをやりはじめた」って感覚に似てるかもね。

まだ自分のメールアドレスすらもっていなかった時期に、いまでいうネットカフェみたいなところで、「お、これがYahoo!ってやつか」などと、あれやこれやとウェブサイトを見ていたころのような。雑誌から抜き出した持参のURLを長くてもがんばって手入力してたころのような。

いままで知らなかったものに触れるおどろきを、体感している。そうして、知ることによる楽しさや驚きとともに、とまどいやがっかりも当然あるし、ひるがえって自分の価値や位置を考え直したりもして。

ま、なんだか悪くないわけです。この感覚は。

FAX?

faxっていつまで残るんだろう。

電話線で絵が送れるってのは、登場時なんかには、たしかにすごいインパクトだったろうな。NHKが「イ」という文字をはじめて写したときのように。想像するのは難しくない。でも、いまもそんなに大事ですかね。

日常的に使ってないし、テストの過去問やノートのうつしの流通を媒介したこともない(日時や差出人がはしっこに入った、それとおぼしきものはコピーしたことがある)から、便利さがいまひとつ実感できない。コンビニにはあるし、需要も供給もあるんだろうけど。

その昔、日本でインターネットが出遅れちゃってたのは、faxの普及があるとにらんでるんですけど、どーですかね。NTTのL モード登場時には、うげ、って反応をいだいたものです。

だから、コンピュータでfax機能みたいな存在は、なんでまだあるんですか、って対象でしかない。先日のJobsの反応もそんな感じだった。印刷設定画面にPDFボタン以外にFaxボタンをつけるって、なんか不粋だよね。

デジタル情報をわざわざアナログ情報に戻しちゃうって部分なのかな、ひっかかるのは。あと、ブロードバンドとかいっておきながら、コンピュータからだとモデムだったりするところか。かわら版的な役割として残すのがよいのではないか。号外です!って雰囲気で。fax機じゃなくて、プリンタが吐き出す。着メロなんかつけてもいいけど(あ、faxに着メロって面白いかも)。アナログ(情報)らしさを出さないと、ね。

電報、電話、e-mail(ケータイ、PC)、ウェブ、郵便、宅配便、バイク便、輸出入、、、

難しいなー、faxってなんだか入れづらい。

2003年07月11日

Fax?その2

先日、faxは今後どうなるんだろうか考えたが、直後、zdnetでこんな記事を読んだ。

カメラ付き!

携帯電話はすでにそうだが、会話機能以外のオプション機能のあれこれを楽しむようになっていくのだろうか。ファクシミリも、それ以外の部分で勝負することになるはず。Lモードや、プリンタやコピーもできる複合機、そして今回のカメラなど、ほんとはなんの機械だっけ、ってことになっていく気配。

まぁ、シャープは液晶もカメラも自分のところでつくってるから、こんなものがつくれるし、つくりたいんだろうね(これがサプライチェーンってやつですか)。ホームステーションとしては、コクーンみたいに、コンテンツを自前で用意できるソニーとは別のアプローチですね。それだけにPSXの重要性が増すわけですが。

レンズ付きカメラといえば、富士フィルムの「写ルンです」だが、「なに」付の「なに」が、いま、みんなほしいだろうか。

2003年07月13日

大根

実験の中止
RFIDタグを利用した実験を予定していたウォルマートだったが、直前に計画を中止した。

たしかに、プライバシーの不安は残る。消費者団体から反発も強い。RFな「ID」なわけですもんね。

IDの帰属先
でも、JRのSUICAは同じ原理で動いてるわけです。ぼくは便利に使ってます。なんで気にしないんだろう。たぶん、自分からの距離感、かもしれない。遠くなるほど、どう使われてるかが気になる。

自分がもつID(記憶、所有) > 利用する商品がもつID(バーコード、商品タグ) > すべての「ヒトとモノ」が識別できるID(一元管理、顧客情報、購買履歴など)

自分のIDは自分で管理できているように思う。ところが、ほかの人や団体が同じ情報や、自分さえ知らない間に記録されていた情報を利用して、こちらの生活に介入してくると、違和感を感じたりするのでは。

とりあえず
家電などの廃棄問題には貢献するかもしれない。家のなかでの探し物が楽になるのも悪くない。ペットに(少くとも首輪に)タグを打ち込むのも、やりかたとしてはアリだと思う。大根とかカミソリの刃が識別できるのは、うれしいかな。

自分のクルマに勝手につけられたタグ、ってこわいよね。やっぱり。

2003年07月18日

SPI

先週はじめて挑んだ就職活動(説明会+試験)は「誠に残念ながら」という結果になりました。(1)年齢制限、(2)試験結果、の片方もしくは両方が原因でしょうが、前者は変えられないので、後者について対策が必要なようです。

SPIっていうんですか、あの国語と算数のテストのこと。名前は知ってましたけど...。

そんなことも調べずにいまごろ動き出した不勉強な僕ですが、amazon.co.jpで検索すると、どっさり出てきました。就職氷河期の一方で、対策本はひとつのマーケットを形成しているようですね、えぇ。

で、こんなんで数的能力は試せるんでしょうか。まぁ、知能テストとかの文脈でいけば、YESなのかな。でも、即効性の高い対策があるっていうのは、どういうことなんでしょう。「問題形式になれる」以上の効果が出ちゃうなんて、ありがたいような、つまらないような。

試験って、限られた時間や形式で受験者の諸能力を評価しようとすることになる。選択式だったり、数値化するとわかりやすいから。でも、それを逆手に利用するのも可能になっちゃう。たとえば視力検査表を覚えても、できることはたかがしれていると思うのだけれど。

ま、やってみますか。こんなところで、足踏みしてる場合じゃないので。

2003年07月21日

考具(考える道具)

加藤昌治さんの『考具(こうぐ)』(2003、TBSブリタニカ)を読んだ(amazon本書のサイト)。

本書ではアイデアの入出力や整理の方法が多く取り上げられている。なかでもマンダラートの実用例、フォトリーディングについての紹介が、個人的にはもっとも興味深く読んで良かった。どちらも存在は知っていても手を出しにくかったのだ。「楽しさ」が伝わってこなかったのか、自分で試してみることもしなかった。

今回のように、第三者がためしてその利点や特徴を報告するのは、書く人にもよるが信頼度があがるようだ。口コミのチカラだ。どちらも、存在や発案者の書いた本やサイトは知っていても、どれだけ使えそうか、がこれまでは伝わってこなかったのでした。

ところで、
今泉浩晃さんのマンダラートについて読んでいたところ、PROJECT XANADUzigzagを思い出した。

ムリのある分類かもしれないが、前者は脳を刺激する方法、後者は脳を整理する方法にあたる。マインドマップは、その中間(自由度は高いがそこ止まり)だろうか。

2003年07月22日

迷子札は迷子を発明するか

Wozが取り組んでいたのは、電子迷子札の開発でした。

なんにでもつけられる個体識別装置、を小さく大量に安価に供給できるようにしたいってことかしら。たとえば、ペット、子ども、家具、車(バイク、自転車、船...)、ランドセルなどにくっつけたり、宅配便、引越し荷物、倉庫、出席確認、遊園地、でつかったりするのかな。

彼の会社Wheel of Zeuspress releaseによれば、今日発表のようです。woz.camも混んでるみたいでつながらない。

「名札(迷子札、ヘルメットのシール)」ってもっと注目されてよいメディアだと思ってきた。

塾講師のアルバイトでは、いつも白衣に名札をつけている。お好みで色をつけたりシールを貼る講師がいる一方で、講師選択において重要な情報らしく、偶然担当した生徒が名札をちらりと盗み見ることもある(ばれてるよ。こっちもそれとなく見やすい角度にしてみたりして)。僕みたいに自分専用の名札ホルダを自費購入して利用してるひともいる。

海外ではscottの存在がニュースサイトに取り上げられていた。他人との接触面が増えるためか、話しかけてもらったり名前を覚えてもらったりするそうだ。そういえば小学生っていまも名札つけてるのかな。むかしは裏に10円玉いれてたけど、いまは何分しゃべれるんだか。ケータイ持参の時代ですもんね。

日本の文脈では、ココセコムとか、GPS機能つき携帯電話ですか。盗難車や盗難バイクの発見、セールスパーソンやドライバーの位置や経路情報の管理に活躍中なようです。登場時には、現金輸送者を追跡しアジトをつきとめる刑事たちの姿を思い出したものですが、同様に「徘徊老人」ってすごい四字熟語を広めたという点でも印象深いです。

ウォルマートのRFID実験中止にからめて書いたエントリーでもふれたように、身の回りのものはいいけど、距離がはなれると、監視されてるとか処分しきれた気がしない、という問題も生じるように感じています。

ペットや就学前の子ども、高齢者(も含めちゃえ)、自家用車等に対して、事前に危険を回避し、不安を解消していく目的で利用されるという形態に落ち着くと思います、とりあえず5年くらいかけて。その後、皆が許せば、小型化や省電力化の技術発展もあり、いろんなところに知らずに入り込んでくるのでしょう。

その時、「迷子」は貴重な存在になるのかもしれません。

2003年07月25日

hyperな辞書

Hyper Dictionaryというサイトを発見した。

検索結果(たとえば"song"を調べてみよう)にポインタをかさねると...
語義説明の単語すべてがハイパーリンクになっていて、その語を検索できるしかけになっている。文字通り"hypertext"な辞書だ。なんだかどんどんジャンプしたくなる。もちろん、「迷子」にもなりやすいのだけれど。

教育関連のオンライン辞書作成プロジェクトを引き続き公開しているものらしい。
Googleに似たデザインや関連辞書の豊富さなど魅力的な構成に仕上がっている。自分のウェブページにサービスを埋め込むこともできる。

以前使用していたdict.orgから乗り換えちゃおうか。

2003年07月28日

ランス、ツール5連覇

アームストロングが100周年のツール・ド・フランスを制した。

なんと5連覇である。おめでとう。

ウルリッヒは残念ながらタイム差を縮めることができず、2位となった。TTでスリップしなければ、そもそも雨がふらなければ...歴史に"if"を重ねても仕方がないが、がんばってほしいぶん、どこか、かわいそうになってくる。

ところでヨーロッパの複数の国や地域において、自転車レースというスポーツはとても大事にされていると聞く。100年後も自転車レース文化はいまのように続いているだろうか。テニスなど一部スポーツは技術や素材の変化によってルールを変えてきているが、自転車レースにそのようなことは起きるだろうか。

多元主義 plurarism

相対主義 relativism と多元主義 plurarism のちがいは、なんだ。
絶対主義 absolutism (というらしい)とは別なのはわかるけど。
うーん、なんだ。

絶対主義 --> 相対主義 --> 多元主義 と変化している、とすればいいのか。

たとえば、1、2、3(3以上は「いっぱい」)と次元が上がってきて、1と2のあいだに構造主義とか異文化理解といったトピックが誕生し、2と3のあいだはその交差点が、潜在意識としてのインターネットもしくは blog を登場させていると考えてみたらどうでしょう。

微妙なバランスはくずれそうになることもありますが、同時にこの仕組みは案外丈夫な一面も見せてくれます。ただ、何でもあり、とは異なるようです。

からだは一つで、脳も一つですが、両者を切り離して考えるのはダメです。後者は後者に影響を与える前者を後者によって、ある程度左右できるでしょう。しつけや伝統、記憶とはそういうものでしょう(「唯脳論」ってそういうこと?)。pluralかどうかを数える単位の認定が難しいのです(「唯脳論」ってこういうこと?)。

さて、わたしとはなんでしょうか。

AつきBじゃなくて、AとB、っていうかC

CNet JAPANにて「スマートカード機能を持つRFIDタグ内蔵のUSBメモリ登場」という記事を読んだ。

タイトル通りの新製品を扱った内容なのだが、こういう「AつきB」または「BつきA」というのは、これからも増えていくだろう。レンズつきフィルム、カメラ(GPS)つき携帯電話...温泉つきマンション?組合せの可能性は広く、売れる組合せを見つけだすのは(売っていくことはさらに)難しいけれど。

先日suzukiyaで書いたこの記事「Fax?その2」ではSHARPが発売するカメラ付きのL.モード機(製品情報@SHARP)の話を取り上げた。同じくこちらの記事「迷子札は迷子を発明するか」でとりあげたWozの発明品は、つまり迷子札のような電子名札である。これをつければなんでも「名札つき」になる。今回のRFIDつきUSBメモリと同じ発想だ。

登場時は目新しいものも、普及が進むと当たり前の存在になる。「写メール」「ウォークマン」のように新しいラベリングが行なわれたり、名称は同じでも語義が変化したりしていていく。慣れてしまえばそれが一つの単位となり、組合せ要素であるAやBになっていくことになる。

世界は複雑である。わたしの存在も様々な組合せの微妙なバランスの上に成り立っているし。

エージェント小泉!

あはは、おもしろい。ちょっときついでもないけど。

山岸さんのblogで知った、鳩山由紀夫公式サイトのトップページムービー。

エージェント小泉って、、、。
絵になるってこともいえるかな。わかりやすい顔というか。

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