最近読んだ本を何冊かメモとして書いておきます。
決してブログに書くネタがないからではありません(たぶん)。
藤原和博』エネルギーを奪う仕事、もらえる仕事』(1998、新潮社)
ここに出てくる将来の社会像は、8年後の現在も大きく外れていません。お見事。内容がかぶってきますが『処世術』とかほかの本も広くお勧めできます。ところでこのまま校長先生は続けていくつもりなんでしょうか。
ナタリー・ゴールドバーグ 著、小谷啓子 訳『魂の文章術 書くことから始めよう』(2006、春秋社)
1995年に出たものの新装版。ブログ時代だから改めて登場ということでしょうか。いろんな限界やら発見やら、書くという行為の中に現れるあれこれが並んでいます。人によって引っかかるところは異なるでしょう。それを誰かと話し合ったりしてみるのもよいと思われます。
デビッド・アレン 著、田口元 監訳『ストレスフリーの仕事術 仕事と人生をコントロールする52の法則』(2006、二見書房)
いわゆるGTDの技術そのものは本を買うまでもないでしょう。それよりは、実際に取り組みに当たっての原動力として、もしくは背景や雰囲気を知りたい、という場合に役立つ本です。書き出すことの効能という点では上の本とも重なりますね。
近江誠『間違いだらけの英語学習 常識38のウソとマコト』(2005、小学館)
受験英語が元凶だ、などの素人評論家による「ウソ」を「マコト」が反論していく。本書中「オーラル・インタープリテーションとモード転換練習による意識的入力(p.66)」というのはたしかに説得力があります。
岩田真一『P2Pがわかる本』(2005、オーム社)
知識があやふやだったのでこの本を読んですっきりした。手軽に読めてよいのだが、これで十分ということもないだろう。ほかの本も読んで情報を補完したほうがよいのかもしれない。
リズ・ダベンポート 著、平石律子 訳『気がつくと机がぐちゃぐちゃになっているあなたへ』(2002、草思社)
表紙と題名で買ってしまった人は多いと思われるが、これで自分の生活が変わるかも、という気にはなれなかった。これよりはGTDの方が未来(の仕事)を見ている。
竹内一郎『人は見た目が9割』(2005、新潮新書)
授業に役立つかと思って買ったが、知っていることも多くあまり発見はなし。何で売れてるんだろう。手軽に人の内側を知りたいって欲望からか。演劇演出家としての経験を活かした「仕草や性格を引き出す技術」についての体系だった本こそが読みたい。
おまけ:
小説とか専門書とか技術書とかがないあたりに今の自分が出てる気もしますね。